模試は「解けると思っていたのに、解けなかった問題」を炙り出すことができるメリットがあります。実際、完璧に覚えたと思っていたことがパッと思い出せなかったり、計算式の途中で詰まってしまったりすることは誰しも経験があると思います。
こういった「解けると思っていたのに、解けなかった問題」は、模試等、実際に実践してみないと見つけることができません。普段の勉強では得ることのできない部分ですので、「できなかったこと」に嘆くよりも、「見つかったこと」に喜びを感じてください。
当然、医学部・歯学部の入試、つまり”本番”で出てしまったら大変です。模試というのは”練習”ですので、失敗しても大丈夫です。いい成績を取るためにあるものではなく、本番のためにあるものです。
模試中で分かったことを改めて勉強することで、さらに力をつけることが可能です。
模試は自分が”今できること”を知る良い機会です。
本番である入試に向けて、取り組んでいきましょう。
◎私立医学部と国公立医学部の併願について
私立医学部と国公立医学部の入試は、課される教科が違います。
国公立の場合、共通テストで国語・地歴公民が課されますが、私立の場合、共通テストを利用しない場合、これらの教科は必要ないことも多いです。
つまり、国公立の医学部を志望する場合、英語・数学・理科に加え、国語と地歴公民の勉強も必要になるということになります。
医学部を志望する受験生の多くはいわゆる”理系”のため、地歴公民はもちろんのこと、国語を苦手とする生徒も多く、勉強の負担も大きいです。
英語・数学・理科の3教科でも十分な時間をかける必要がありますが、それに2教科加わるので、それぞれに十分な時間がとれない可能性も出てきます。
国語・地歴公民の勉強の時間を3教科に詰め込めば、もっと成績が伸びる可能性も十分に考えられます。
私立と国公立の入試では、同じ教科でも求められるものが異なるため、3教科に対してもどちらもに対応できる勉強法が必要になります。そのため、時間管理がとても大切になってきます。
入試は良く”時間との戦い”であるといわれています。
限りある時間を上手く振り分けるスキルが必要になります。
入試は満点である必要はないので、簡単にいってしまうと、どのようにして合格点に達するかを考えるべきです。
もちろん、志望校に無理なく合格できるほどの学力をつけることが大切ですが、多くの受験生はそのレベルに達することができないままに受験日を迎えます。
一般的な受験生にとって目指すべきは、「入試で満点を取ること」ではなく「何度受けても合格最低点をクリアすること」なのです。
例えば、生物などが良い例です。滅多に出題されないものでも「去年の入試に出た」とあらば、気が気じゃないという気持ちも分かります。
確かに「入試で満点を取ること」を目標とするならば、滅多に出題されない問題にも対応する力が必要でしょう。しかし、「何度受けても合格最低点をクリアすること」が目標なのであれば、医学部入試の出題傾向に沿った勉強の方が有意義です。
前回、一部の難関校を本気で目指す以外の方は、数学の証明問題は気にしなくても良いとお伝えしました。しかし、これは、「証明問題が出ない」という意味ではありません。仮に出題されたとしても、大きな失点にならないため、頻度の高い分野、問題を先に突き詰めようという意味です。
要は「確実に点数の取れる分野を少しずつ広げていこう」ということです。
多浪生には、国公立の医学部、私立の医学部を併願してきた受験生が多い傾向にあります。学力的に問題がある生徒ばかりではなく、私立医学部の単願にしていれば、とっくに合格していたであろう生徒も多いです。
こういった生徒は、学力的に優秀であるからこそ、国公立という道も歩んでいるのだと思います。また逆に、「国公立中心の対策をしてきた結果、私立の入試で力を発揮できなかった」という受験生もたくさんいます。
医学部の入試で、併願をするかしないかは、受験生の状況や志望によって大きく異なります。国公立中心の対策をしておけば私立は大丈夫、ともいかない点は注意しておかねばなりません。