医学部受験や歯学部受験では、他の学部とは違って小論文が必須となることが多いです。小論文は、医学部や歯学部の合否を決める要素の一つですが、どのように準備すればいいのでしょうか。
まず、小論文の影響力について考えてみましょう。小論文が上手に書けたからといって、逆転合格することはほとんどありません。しかし、小論文が下手だったり、書けなかったりすると、不合格になる可能性が高くなります。つまり、小論文は「落とされる要因」になりやすいのです。
では、小論文はいつから始めればいいのでしょうか。私の意見は、「夏」からで十分だと思います。「文章を書くのが苦手」という人は、早めに慣れるためにも小論文をやってみてもいいでしょう。しかし、一般的な受験生は、学力を上げることを優先して、小論文は「夏」からで遅くありません。
小論文の勉強方法としては、集団授業よりも個別指導をおすすめします。集団授業では、小論文でよく出題されるテーマに関する知識を学ぶことが多いです。例えば、「医療倫理」や「高齢社会の医療問題」などです。これらの知識は有用ですが、それだけでは小論文が書けるようになるとは限りません。
実際の医学部入試では、予想外のテーマが出題されることもあります。その場合、「知らないことでも書ける力」が必要になります。この力を身につけるためには、個別指導で「与えられたテーマをどう書くか」を練習することが効果的です。
医学部入試で合格するためには、やはり基本的な学力が不可欠です。小論文は「落ちる要因」を減らすために必要なスキルですが、「合格する要因」ではありません。小論文は週に1回くらい実際に書くことで、十分なレベルに達することができます。知識よりも「書く力」を磨くことを心がけてください。