プロ英語・数学家庭教師のブログ

英会話をマスターするには受験英語の勉強が必要である

書店には多くの文法学習書が発売されており、またオンライン教材ではさまざまな英語メソッドが紹介されています。

今流行っている学習法は、「英語力を高めるのに文法知識は不要」というものや、「○○式文法メソッド」という商材などがあります。これらはすべて、「楽して手っ取り早く英語をマスターしましょう」というものです。正直に言いますと、このような教材では真の英語力を身につけることはできません。
よくあることですが、こういった教材を作成した本人が、英語をあまり自由に使いこなせないということも多いです。大体の人が、日本の英語の需要の高さを見越したお金儲けが目当てです。

このような教材は、決まって「ネイティブがよく使う表現集」や、「これだけで英会話をマスターできる100個のフレーズ」といったものを紹介しています。しかし、文法という基礎なしにこのような表現を応用することは不可能です。スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングを最も効果的に高めるためには、文法と単語を学習することが絶対条件であることを覚えておいてください。

英語をマスターしたければ受験英語を極める
前述のとおり、上記で挙げたような勉強法では、「ネイティブと対等に話せる英語力」を身につけることはできません。言いたいことを何でも話せるようにするためには、「決まり文句や日常英会話でよく使われるフレーズ」のみに頼ってはいけません。その状態のままでは、必ず表現できない内容がたくさん出てきます。

英語を自由自在に操るためには、文法を理解し、それを瞬時に操作することが必要です。では、どのくらいの文法レベルを身につければよいでしょうか。答えは、大学入試レベルの文法を扱えるようになることです。大学受験レベルの文法力が、4技能(スピーキング、ライティング、リーディング、リスニング)を向上させるために必要な基礎であること理解してください。

「実際の会話ではそんなに難しい文法は使わない」と思う方もいらっしゃるでしょう。その場合は、「日常英会話、ビジネス英語で受験英語のような難しい文法を使うか」の記事をご覧ください。

私たちが意思疎通を図る際、必ず文法のルールに従って話をします。そのルールをお互いに共有し合えるからこそ、円滑なコミュニケーションが可能となります。もしこのルールを無視し、自己流で英語を話してしまえば、相手はあなたの言いたいことを理解することが困難になります。

このような理由から、まずは文法書を使って英語のルールを頭に叩き込む必要があります。大学入試レベルの本であれば、英語の文法のほぼ全てを網羅できます。

また、受験英語は言い換えれば標準英語です。新聞や雑誌で見られるような英語であり、ネイティブだけではなく、英語を母国語としない人達にとっても理解するのが簡単な英語です。

世界で英語を使う人の大半はノンネイティブです。そういったことを考えると、円滑なコミュニケーションのためにも標準英語を話すことが一番効率的です。ネイティブが話すような英語の学習は、まず標準英語を身につけたあとに勉強し始めても遅くはありません。

 文法をマスターするには時間がかかる

大学受験を経験した人は分かると思いますが、英語の文法項目はじつに多いです。しかし、大学受験の英文法は、ほぼ全ての項目が現代のスピーキングやライティングで昔から変わらず使われています。日常英会話を極めたいのであれば、受験英語用の英文法書の内容を全て暗記することが最低条件です。
「学校英語はスピーキングで使われていない」と言う人もいます。しかし、そのようなことを言う人の大体は、簡単な英語表現しか使えません。そのため、たとえネイティブが学校英語の文法をスピーキングで使っていたとしても、本人はそれらの文法に気づいていない場合が多いです。

上記のようなことを言う人に惑わされず、「教養のある人ほど学校英語を話す」ということを心に留めておいてください。もし、きれいな英語を話せるようになれば、親しい間柄で使われる「少しラフな英語」に崩すことは簡単です。しかし、基礎力のないブロークンな英語を話す人が、丁寧な英語を話すことは絶対に無理です。

まとめ

英語の学習を始めるのであれば、まず最初に勉強すべきは文法であり、つまり受験英語です。どこの国の人にも通じるきれいな標準英語の知識を身につければ、英会話で苦労することはありません。

英文法の勉強は、相当な努力とやる気が必要です。しかし、このようなつらい時期は最初だけです。この時期さえ乗り越えてしまえば、あとは楽になります。英語を本当の意味で自由自在に使いこなせるようになれば、英語の勉強が楽しくなってきます。

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