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なぜ医学部は人気なのか?②

「なぜ医学部は人気なのか?①」の続きです。

もう一つの理由が「超少子化」です。
一人っ子が主流になった昨今、親の期待も、親の資本も、いや!両祖父母の孫に対する期待と、資本の集中が、一般家庭の私立医学部進学を可能にしているのです。

高度成長期の子だくさんの時代には、当然、1人あたりの教育費は分散されていました。しかしながら、一人っ子に自分たちの老後を依存しなくてはならない超少子化の現在、一点集中の子育てが、医師という“最高峰”へと誘っています。また、いわゆる「6ポケッツ」(両親+両祖父母)によって、私立医学部の学費という最大の問題点をクリアーできるようになったのです。

女性医師の台頭も挙げられます。
現在の大学医学部在籍者数の3分の1が女性です。北里大学医学部の平成27年度入学者の女性比率は49.6%にまで達しています。

日本における女性の社会進出は目を見張るものがあります。しかし実質的な男女格差はまだまだ埋まっていません。一般企業で総合職として企業の上位を目指すには、男性の数倍の努力が必要であり、子育てを機にキャリアを手放さざるを得なかかった女性も多いはずです。育児がひと段落して復職しようとしても既に会社にポストはなく、現役時代の数分の一の収入に甘んじなくてはならないのが現状なのです。

そうした中で、本当の意味で男女差別がない職場が医師という職業なのでしょう。

「梅ちゃん先生」や「ドクターX」など女医が活躍するドラマなどの影響や、「理系女子ブーム」もあるのかもしれませんが、女性が確実に収入や社会的地位を獲得できる資格として、有能な女性が医師を志すのも自然のなりゆきなのかもしれません。

女性であっても、一人っ子であれば、親と一族の期待と資本はそこに集中するのです。開業医の承継者が女の子であればなおさらのことです。

以前は、「女性は現役でなきゃ!浪人はちょっと……」という風潮が強かったのですが、現在では、医学部に限っては「浪人してでも!」と変わってきています。ちなみに、東京女子医大(当然みな女性ですね)の平成27年度合格者の現役率は22.8%。約8割は一浪以上となっています。

以上の理由によって医学部の人気が上がっているのではないでしょうか。

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